InfoPath データ接続と SharePoint データ接続ライブラリ 第1回
- 2008.07.28
こんにちは、奥田理恵です。
今日は InfoPath + SharePoint の連携ネタとしてデータ接続ライブラリについてご紹介したいと思います。
InfoPath + SharePoint との連携といえば、InfoPath フォームの共有に使えるフォームライブラリや、InfoPath フォームをブラウザで利用できるようにする InfoPath Forms Services をまず思い浮かべると思うのですが、データ接続ライブラリとの連携もかなり便利です。
今回から何度かの投稿に分けて、InfoPath のデータ接続と SharePoint のデータ接続ライブラリを連携する方法をご紹介したいと思います。
第1回 データ接続ライブラリとは?
第2回 データ接続ライブラリを利用することのメリット
第3回 データ接続ファイルの作成
第4回 InfoPath フォームからデータ接続ファイルの利用方法
第5回 データ接続ファイル利用時の注意点
InfoPath はデータベースや Web サービス、SharePoint リストなどの他のシステムとデータのやりとりを行う接続をノンコーディングで作成できますが、以下の2点が課題として挙げられると思います。
1.フォーム テンプレート開発者全員が接続先を知っていなければいけない [開発時の課題]
(接続先のサーバー名、接続先のテーブル名や Web メソッド名、データ構造などなど)
2.接続先が変更になったときのフォーム テンプレート メンテナンスが大変 [運用時の課題]
これらの課題は、SharePoint Server 2007 のデータ接続ライブラリを活用することで解決できます。
今回の投稿テーマは、まず ”データ接続ライブラリ“ とは何かということですよね。
SharePoint Server 2007 に搭載されているデータ接続ライブラリとは、おなじみのドキュメントライブラリやフォーム ライブラリなどと同じく、SharePoint サイト内にファイルを保存するための場所を作成するためのリスト定義です。
SharePoint サイト内に作成されたデータ接続ライブラリには、データベースや Web サービスといった他システムとのデータ接続情報を記述したファイルを保存し、共有することができるわけです。
SharePoint サイト内にデータ接続ライブラリを作成する方法
1. データ接続ライブラリを作成したい SharePoint サイトをブラウザで開く。
2. サイド リンク バーから [すべてのサイト コンテンツの表示] をクリックし、[作成] をクリックする。
3. リスト定義 (SharePoint サイト内に新しく作成するリスト・ライブラリのひな型) 一覧から [データ接続ライブラリ] を選択する
4. 新しく作成するデータ接続ライブラリの名前を付ける。(「InfoPath 用データ接続ライブラリ」など)
今回は、以上です。
奥田理恵