Copilot

M365 Copilot × SharePoint:AI セクションで変わるコンテンツ編集

  • 2025.10.20

SharePoint Online に、新しい AI 支援機能 「AI セクション」 が登場し利用可能な状態になったので利用してみました。
ページ作成時にプロンプトを入力すると、AI が内容案とレイアウトを自動で提案してくれるこの機能は、Microsoft 365 Copilot と連携しながら、ページ編集体験を大きく変えようとしています。

ニュースやページを更新するたびに 「見た目を整えるのが大変」「文章が固くなりすぎる」 と感じていた方にとって、AI セクションは新しい助けになるかもしれません。
本記事では、この機能の概要と使い方、そして実際に触ってみて感じたポイントを紹介します。

1. AI セクションとは

AI セクションは、Microsoft 365 Copilot ライセンスユーザー向けに今回新たに提供された SharePoint Online の機能です。その名のとおり、AI がセクション作成を支援してくれるというものです。

できることと特徴

セクション作成時に自然言語による指示を入力すると、AI が内容案とレイアウトを同時に提案してくれるのが特徴です。
これまでの SharePoint ページ作成では、セクション構成を考え、Web パーツの配置を検討し、テキストや画像を配置しながら整えていくという手順が必要でした。
AI セクションを使うと、最初に「このページで伝えたいこと」を自然な文章で指示するだけで、Copilot が内容とデザインを含む複数のセクション案を生成してくれます。そのため、ページ構成やデザインをゼロから考えなくても、すぐに完成度の高いレイアウトを得ることができます。

Microsoft 365 Copilot の強みと業務データの参照

さらに、この機能は Microsoft 365 Copilot の新機能であることから、”/” を入力すると組織内のデータ (Teams、SharePoint など) を参照するような指示も簡単に行えます。
たとえば 「●●の会議をまとめて」 と入力すると、会議内容を要約したレポート風のセクション案が提示されたりします。

2. 使い方

AI セクションの操作はとてもシンプルです。ページ編集モードでボタンを押し、指示文を入力し、候補から選んで確定する。これだけの流れで AI がセクション作成を支援してくれます。

操作手順

  1. [編集] ボタンをクリックし、編集モードにします。
  2. [AI を使用してセクションを追加する] をクリックします。
  3. 指示文を記載する欄が表示されますので、どんなセクションを作成したいのかを記入し入力が完了したら [➡ (生成)] ボタンをクリックします。
    💡 メモ:
    このサイトは JSON 書式設定のサンプル類を作成しているサイトでしたので、AI がそれを認識して記載内容も提案してくれているのがわかります。組織内のデータにも  “/” スラッシュを記載するとアクセスできる状態になっています。

  4. デザイン候補が 3 つ作成されるため、[<] [>] をクリックし確認します。
    💡 メモ:
    サイトのテーマが赤ベースだったので、テーマに準じた提案をしてくれています。残り 2 つの提案も 画像を活かしてインパクトのあるセクションデザインになっていました!

  5. サイトの趣旨を追加しておきたいなと思ったので、変更欄に追加の指示を入力し [➡ (セクションを絞り込む)] をクリックします。
    😄 ちょっと面白かった事:
    何度か Copilot とやりとりし、SharePoint Online に詳しい人の情報を追加してというと、通知用の SharePoint Online アカウントのユーザー情報が追加されてクスッとなったりも。

  6. ある程度要素がはいったら、[ページに追加] をクリックし、セクションを追加します。追加されてしまえば、あとは通常のページ編集作業です。微調整し完成させましょう。

実際に使って感じたポイント

AI セクションを実際に触ってみて感じたことを、3 つの視点でまとめました。

区分 内容
💡 良かった点 デザインがきれいで、余白や文字のバランスが良い。
おすすめプロンプトが内容に応じて変わる。
候補を何度でも再生成できる。
組織内データ (Teams、SharePoint) を参照して内容を生成してくれる。
会議情報を指定すると議事録なども自動生成可能。
惜しい点 一度確定すると再編集できない。
提案デザインがやや強め。
テキスト Web パーツと画像 Web パーツ以外の利用が弱そう。

    3. まとめ

    AI セクションは、使い方次第で更新頻度の高いニュースページやイベントレポート、ナレッジ共有などに大きな時短効果をもたらしてくれそうです。
    出力結果はあくまで “たたき台” として活用し、AI と人の編集力を組み合わせることで、より魅力的なページ作成につなげていきましょう🚀 ✨

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